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COLUMN 不動産売却コラム

2021/08/18(水)

空き家を相続した際に分配の割合はどう決める?分配方法を紹介します!

身内がなくなった際は、空き家を相続することがありますよね。
その際に、相続の権利があるか、どれだけ自分のものになるか気になることでしょう。
そこで今回は、空き家を相続した際の分配の割合をどのように決めるか、分配する際の方法についてご紹介します。

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□法定相続

相続人になれる範囲や財産の相続分配は民法で定められています。
これを法定相続と言って、相続人の組み合わせや順位によって割合は異なります。
実際の例を見ていきましょう。

1つ目の例が、配偶者だけが相続人になる場合です。
このような場合は、全ての遺産を故人の配偶者が相続します。

2つ目の例が、配偶者と子供が共同して相続人になる場合です。
子供が2人以上いる際は、それぞれの子供は等しい割合です。
配偶者が2分の1で残りの2分の1を子供で等分します。

3つ目の例が、配偶者と父母の場合です。
このような場合は、配偶者が3分の2で父母の割合は3分の1です。
父母の両方が生きている場合は、3分の1を均等に分けます。

4つ目の例が、配偶者と兄弟姉妹の場合です。
このような場合は、配偶者が4分の3で、兄弟や姉妹達で4分の1を均等に分割します。

このような例の他に、第一順位の子供がなくなっている場合は、相続権が孫に移ります。
これを代襲相続と言います。
また、被相続人が非行や虐待を受けていてその人に相続権を与えたくない場合は、相続権をはく奪する廃除を行えます。
家庭裁判所に被相続人が申し立てをするか、遺言書に意思表明をすることで認められる必要があります。

□遺言があるか

相続する際は、遺言に従って進めることが基本です。
しかし、肝心の遺言がない場合もあります。
遺言がある場合とそうでない場合の相続分配を見ていきましょう。

まず、ある場合は、遺言の内容通りに相続を行います。
しかし、相続人全員が協議して決定した場合は、遺言以外の内容でも決定通りに相続は進められます。

遺言書の通りに進めるにあたって注意する必要があることの1つが遺留分です。
親族以外の相続人に保留された遺産の割合で、相続開始とともに一定の割合を取得しうるという権利です。

遺言で自由に相続人の相続割合を定められますが、極端に遺族に不公平が生じる場合は遺留分が問題になります。
遺留分の割合は、ほとんどの場合は法定相続の半分と覚えておくと良いでしょう。
例えば法定相続が3分の1であるなら6分の1です。

次にない場合は、遺産分割協議を行ったうえで相続割合を決定します。
このような場合で相続人が複数人いれば、相続の割合が問題になるでしょう。
相続の分割は上記でご紹介した法定相続分で必ずしもしなければならないことではありません。
あくまでも自由に分割できます。

しかし、最終的に割合を確定するには相続人全員の合意が必要です。
その合意を得るために、目安として法定相続分を定めています。

□換価分割

皆さんは、換価分割をご存知でしょうか。
換価分割について、そのメリットやデメリットを分かりやすくご説明します。

換価分割とは、遺産を換金して得た現金を相続人で分ける方法です。
対象になるのは、不動産ですので空き家を相続した場合はこの方法を使用できるでしょう。
その際は、相続のルールがあるため、知識が必要です。

まずは、メリットを見ていきましょう。

1つ目は、現金を一年単位で分けられるため、割合は自由に決められます。
不動産を相続人同士で分けることはなかなか難しいですよね。
そこで、現金に換えることで平等に分けられます。
資産を最も平等に分けられる効果を持つ方法です。

2つ目は、納税資金が捻出できることです。
相続税は現金納付が原則であるため、相続人に現金がない場合は不動産を売却せざるをえない状況が起こります。
相続税の大半を不動産が占める場合は納税が苦しくなることが多いため、早めにこの方法を実行できると良いですね。

3つ目は、相続税を節税できることです。
不動産は時価に比べて評価額が低いです、
そのため、不動産の形のまま持っていた方が資産総額は低くなり、相続税も少なくなります。
相続前に税金にするより、相続後に現金にした方が良いですよね。
相続前の税金対策を考慮すると、相続後の売却が正解となるでしょう。

次にデメリットを見ていきましょう。

1つ目は、売却の手間がかかることです。
ある程度の期間がかかるため、通常の売却や相続より準備をしっかりとして臨む必要があるでしょう。

2つ目は、売却の合意形式を得る必要があります。
そのためには、事前に売却価格予想について十分に調べておきましょう。

3つ目は、所得税などの税金が発生することがあります。
特に購入額が分からないような古い不動産を売却する場合は、税金が発生する可能性が高いでしょう。
売却前は税金についてのルールを知っておく必要があります。

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□まとめ

今回は、空き家を相続した場合に分配する際の割合や、分配方法についてお話ししました。
遺言通りに進めることが前提ですが、場合によって話し合って分配する割合を決めることもあります。
相続の際にもめたくない方は、まずはぜひ当社に一度ご相談ください。

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