2023/05/20(土)
空き家を売却する際の注意点や費用を抑えるポイントをご紹介します
空き家の売却は、買い手を探す準備から始まっています。
準備の段階でなにか不備があると、売却完了までに時間がかかったり、希望価格より低い額になってしまったりする可能性があります。
そこで今回は、空き家売却前後の注意点と売却費用を抑えるポイントをご紹介します。
□空き家のまま放置するリスク
*資産価値が下がる
いずれは売却したいと考えているものの、つい面倒で後回しにしてしまっている方も多いでしょう。
空き家は、放置されている期間が長ければ長くなるほど、建物としての価値が下がってしまいます。
また、建物には耐用年数というものがあるため、その年数を超えてしまうと価値はほとんどありません。
このように時間が経ってしまうと、いざ売ろうとしたとき、リフォームやリノベーションを売却前に行う必要がでてきたり、希望の価格で売却できなかったりする可能性が高いです。
*トラブルの原因になる
所有している空き家が遠方にあると、なかなか管理に手が回らないことかと思います。
しかし、適切に管理せず外観で空き家だと分かるような状態になると、不法侵入や不法投棄といった犯罪の被害にあいかねません。
また、建物が劣化して一部倒壊したり、伸びきった草木が敷地から出たりするなどして、近隣住民や通行人の方々へ被害を与えるリスクもあります。
何かしらのトラブルが発生した際には、所有者に対して損害賠償が請求されることも十分に考えられます。
*固定資産税が跳ね上がる
適切な管理が行われていない空き家は、特定空き家に指定される可能性があります。
特定空き家になると、固定資産税が大幅に跳ね上がるため、注意しましょう。
以下の基準のいずれか1つでも該当する空き家が、特定空き家に指定されます。
・倒壊などの著しく保安上危険となる恐れがある状態
・著しく衛生上有害となる恐れがある状態
・著しく景観を損なっている状態
・放置することが不適切である状態
□空き家売却前後の注意点
*空き家売却前の注意点
1.独断で空き家を解体、リフォームしない
たしかに、更地やリフォーム後の方が売れやすいケースもあります。
しかし、解体やリフォームをしたからといって、かならずしも売却できるという保証がある訳ではありません。
解体やリフォームをしても売れ残ってしまった場合は、それにかかった高額な費用がそのまま赤字になってしまうでしょう。
売却に取り掛かる前にむやみに手を加えることは避け、不動産会社によく相談してから、検討するようにしましょう。
2.売主と登記名義人を一致させなければ売却できない
不動産の売却は、原則として登記簿の名義人が契約を交わす必要があります。
不動産会社の取り引きは決して安くないものであるため、名義人以外が簡単に売却できてしまうと、トラブルのもとになりかねません。
たとえ親子関係であっても、名義人以外の売却は基本的に認められないため、注意しましょう。
3.抵当権抹消登記をする必要がある
住宅を購入の際、購入する物件を抵当に入れて住宅ローンを組む方は多いでしょう。
問題なくローンを完済していても、抵当権の設定を放置されていることがあります。
ローンが完済していたとしても、謄本上は競売できるような強い権力が放置されたままの空き家を買いたいと思う人は、滅多にいません。
*空き家売却後の注意点
1.契約不適合責任に問われるかもしれない
契約不適合責任とは、契約後に契約書に記載されていない欠陥が見つかった場合に、売主が負う責任のことです。
一般の買主に空き家を売却する場合、売主には契約不適合責任が課されます。
一方、不動産会社による買取では、契約不適合責任が免責されるため安心して売却できます。
2.空き家の購入額が分からないと、譲渡所得税が高くなる可能性がある
相続した空き家の購入額が不明の場合、売値の5パーセントを購入額とみなして譲渡所得税を計算するルールになっています。
購入額によっては、譲渡所得税を余計に払ってしまっていた、ということも起きかねません。
3.譲渡所得税の控除特例には期限がある
控除特例には、それぞれ期限や条件が設けられています。
売却前から要項を確認して、余裕を持って取り掛かるようにしましょう。
□空き家売却にかかる費用を節約するポイント
・片付けをして自分たちで不用品を処分しておく
解体費用は、瓦礫が多ければ多いほど高くつきます。
そのためエアコンやソファなどの家具・家電を自分たちで処分しておくと、解体費用を抑えられるでしょう。
・補助金を活用する
それぞれの自治体で、空き家を売却する際に利用できる補助金や助成金の制度を設けています。
助成金額や条件は自治体によって異なるため、1度確認してみると良いでしょう。
□まとめ
今回は、空き家を売却する際の注意点や売却にかかる費用を節約するポイントをご紹介しました。
リフォームしなければ仲介売却が難しいという場合でも、買取であればそのまま売却可能ですので、そちらも視野に入れて検討すると良いでしょう。
浜松市周辺で空き家の売却にお悩みの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。